日本は戦後からGHQによって精神性、文化、歴史を捻じ曲げられてきました。
日本人は誇りを失っていきました。
その影響は年々深刻になっており、現在は「日本はアジア各国を侵略した悪い事をした国である」という自虐史観がもはや正当な歴史であるかのようになってしまっています。
これは今も日本人の心に暗い影を落とし、「日本は駄目な国、グローバルな価値観が素晴らしい」とした日本軽視の風潮を根付かせ、現在進行中のグレートリセットを推進するような日本人を多く生み出してしまった大きな原因となっています。
現在、起こっている様々な問題の根本的な原因もここにあると言っても過言ではないと思います。
ついには被災地の被害状況を報告するはずの記者会見で、「緊急事態条項を優先的に進める」と発言する始末です。
政治や官僚など中枢機関にいる人達の振る舞いを見ていても解るように、日本人である事の誇りや喜びを失い、日本人でありながら日本を守ろうとしません。
日本を大切に思っていない人が多くいるのです。
今後も中枢機関の人達は、先人達の思いに感謝をし、日本を大切にする政策にシフトしようとはしないと思います。
これからは私達1人1人が日本の心を取り戻していく事が大切だと思います。
私達日本人は本当は誇りある歴史と文化を持っています。
先人達はそれを体現してくれていました。
かつて、79年前に日本を占領したGHQは、日本語を廃止して英語を公用語にし、通貨を円からドルに変更するための計画を進めていました。
この計画の裏には、日本人の魂を完全に喪失させ、未来永劫に日本人がアメリカに服従するよう仕向けるという思惑がありました。
GHQ最高司令官部も、この計画に乗り気でした。
当時の日本に於いてGHQの方針は絶対的なものでしたから、日本側は誰も何も言えません。
もし逆らえば全てを失い、命を失う可能性も高かったからです。
しかし、この英語の公用語化と$変更の動きに、自身の危険を顧みず抵抗し、日本語を守り抜いた人がいました。
戦前の外務大臣であった「重光葵(まもる)」という人物です。
この方は大変に聡明であり、人格者でもありました。
GHQはそんな重光氏が厄介な人物である事を見抜き、A級戦犯として指定していたほどです。(禁固7年の後に釈放)
重光氏は、英語の公用語化の計画に対して、
「占領軍による軍政はポツダム宣言に逸脱した行為が多々見られる。日本語まで廃止するとは何事か」と激しく抗議し、命を賭けてマッカーサーに抵抗をしてくれました。
ポツダム宣言の中で、日本は敗戦を受け入れる代わりに国体は護持するという条件で受諾していたからです。
重光氏は「国民を戦争に巻き込んでしまい申し訳ない。我々の罪は死んでお詫びできるほど軽いものではない」と話されていたように、死を覚悟の上で司令官のマッカーサーと激しい交渉を進めたのだと思います。
「戦争から国民を守る事はできなかったが、日本語と円までも奪われてはいけない」と必死の思いで日本を守るために尽力しました。
こうして重光氏の懸命な努力によって、GHQ側はこれらはポツダム宣言受諾の条件を逸脱した行為である事を認めました。
その結果として、日本は辛うじて英語の公用語化を回避し、ドルによる経済支配を回避する事ができたのです。
私達が普通に日本語を話せているのは、この重光氏のおかげといっても過言ではありません。
私達は日本人でいられる事と、日本語が話せる事を当然であるかのように思ってはいけないと思います。
そんな全ての日本人にとって恩人ともいえる重光氏ですが、GHQが仕掛けた自虐史観の影響によって徐々に変貌していく戦後の日本人の様子を見て、このような言葉を残しています。
「今や、日本の政治家や官僚は自己を律する精神を完全に失ってしまった。
国家の利益どころか、国民1人1人の幸せすらも彼らの視野に入ってはいない。
政治家達が日本を再興する望みはなくなったといっても良いだろう。
これからの日本がどうなっていくかは彼らのような権力者達ではなく、国民の在り方に掛かっている。
戦前にはこのような事があった。
第1次近衛文麿内閣は、良識ある政治家や軍人が必死になって日中戦争を和平に導こうと努力していたというのに、その努力を全て無駄にして中国との戦争を泥沼にしていった内閣であった。
その時は国民達も怒り、第1次近衛内閣を退陣に追い込んだ。
しかし、暫くして第2次近衛内閣が発足になると、国民の大半が近衛の愚かな行動をすっかり忘れて支持に回ってしまったのだ。
近衛は大衆へのパフォーマンスは上手い。
心にもない美辞麗句を並べ立てているのは明らかなのに、大衆は見抜けずに彼に魅了されてしまった。
そのような内閣を支持してしまった事が、どれほど悲惨な結果を招いたのかは説明するまでもない。
最後はまた政権を放り出し、戦争回避のための努力をする事もなく責任を放棄した。
さらには、全ての戦争責任を東条英機氏に擦り付け、自身は戦争中ものうのうと豪華な邸宅で過ごしていたのだ。
日本人の政治的責任感は遺憾ながら一般的に薄い。
かつての日本人は決してそうではなかった。
1人1人が日本の事を真剣に考え、外国勢力から日本を守ろうとしていた。
植民地化したアジアの人達の苦しみにも胸を痛めている人達も多くいた。
平和とは何か。なぜ世界から争いがなくならないのか。
平和とはどのように実現すれば良いのか。
日本人として何をするべきかに真摯に向き合っていた。
しかし、その精神性は昭和に入って気薄となり、今や壊滅的な状況になってしまった。
政治は腐敗した政治家によって動かされる傾向が強い。
政治とは腐敗した者達の方が有利になる世界なのだ。
だが、それが野放しになっているのは国民1人1人の責任でもあるのです。
この事を十分に自覚していただきたい。
たとえ政治が腐敗しようとも、国民の魂まで腐ってはいけないのです。
日本は世界で最も美しい文化と精神性を持っている国です。
それがどれだけの価値があるのか、失われてはならないものかを忘れてはいけません。
敗戦した日本を本当の意味で生き返らせるのは戦後の政治家のような腐敗した者達ではありません。
最も戦争の被害を被った国民の皆様であるべきはずです。
自分達で今度こそ平和で力強い社会を再興し、権力者の好き勝手にされないような日本を作っていただきたいと思います。」と、
重光氏は、アメリカの影響によって変貌していく日本を最後まで心配されていたといいます。
日本が今日まで続いているのは、こうして後世のために日本の文化と精神を守ろうとしてくれた人達が多くいたからです。
このように勇気を以って「世のため、人のため、平和のため」と自分の存在は小さくとも、心は大きく、本物の生き方を貫いた人達が日本にはたくさんいました。
私達はこの事を大切に思い、誇りに思うべきではないでしょうか。
今のように、日本の社会が崩壊しかけている時こそ、こうした人達の思いに真剣に目を向ける時だと思うのです。
こういった人達の共通点は武士道や人間愛を以って行動しているという事です。
本当の日本精神を持った人達が力を発揮するのは、愛する人達のため、大切な人達のためなのです。
なので、欲やエゴを刺激されても惑わされません。
美辞麗句の共存共栄ではなく、本当の共存共栄のために力を尽くしていこうとするのです。
名声、権力、利権、勝ち負け、損得、点数稼ぎ、正義、悪、などの競争社会の価値観に囚われている人達はこのような行動はできません。
自分の力を示して栄光や評価を得る事や、権力者に従う事が生き方の主軸となっているからです。
こういう人達が恐ろしいのは、現政権の人達のようなおかしな事を言う権力者がいても疑問なく従っていくことです。
目的は認められて上にいく事だからです。
人格や精神性は視野に入っていません。
人間を見る時ですら損得なのです。
現代もこのような精神状態の人達が多く見受けられるように思います。
とても危険な事だと思います。
本物の日本精神はそうではありません。
誰が何を言おうとも、本当の愛がそこにあるのかという事を基点として物事を見ていきます。
物事を色眼鏡で見ません。
日本人の強さとは美しさとはこういう事ではないでしょうか。
武士道とはこういう事ではないでしょうか。
この精神を1人1人が思い出していけば、権力者に頼らずともあっという間に日本は良くなると思います。
私達は何のために生きているのでしょうか。
本来の日本人としての生き方を深め、人間愛を深め、幸せな社会を実現していくためです。
たくさんの人達と愛し合っていくためです。
現代は、このような日本精神が失われてしまっています。
戦後から79年が経ちますが、現代の日本人は平和ボケと言われてしまう事が多いです。
ですが、私達がそこまで平和を享受してこれたのは、こうして命懸けで日本を守ってくれた人達の尽力があったからこそです。
この事を知らないのは現代の日本人だけです。
こういう事実を知らないからこそ、現代の人達は自分が日本人である事の喜びと誇りを失い、自分も、他人も、日本も大切に思えなくなっているのではないでしょうか。
アメリカ(GHQ)が日本の精神性を破壊し、調和から競争の価値観に社会全体を作り替えた事によって、自分の利益や損得しか考えられない人達が増え、競争や勝ち負けばかりに目がいき、同じく自分の利益しか考えていない権力者に盲目的に従う信念のない人達が増えてしまいました。
コロナ禍でも、日本の心を捨てるかのように、一斉にマスクやワクチン反対・賛成と分断し、差別するような方向に向かっていきました。
競争・支配・管理・搾取・差別、これらによって人が傷ついていく事に無関心な人達が多くいます。
これでは、現在進められている緊急事態条項や地方自治体改正法のような法案も、
「自分には関係ない・・・日本の事なんて考えてられない・・・仕事が忙しい・・・」などと人々が無関心のままに可決されてしまい、同じ過ちを繰り返してしまう事になるかもしれません。
本当にそれで良いのでしょうか。
現在の日本は、平和の基礎が崩れる寸前のところにきているのです。
さらに、コロナ禍のような騒動も形を変えて再び起きてくる可能性が高いと思われます。
ですから、その前に今一度、本当に大切な事は何か、守るべきものは何かを考えるべきだと思うのです。
以前の時代までは、あまりにも真実が隠され、1人1人の認識も追い付かない部分があったと思います。
それによって悪しき流れを回避する事はできなかった部分があるのかもしれません。
しかし、現代は本当の事実を知る事ができるようになっていますから、今のうちに目を向ける人達が増えれば流れが変わる可能性は十分にあると思います。
それは、日本の精神を取り戻す人が増えれば、なおのこと可能ではないでしょうか。
全ては私達の心の在り方にかかっています。
日本は、植民地支配が横行していたような時代でも「人種差別や奴隷制度などおかしい」と勇気をもって訴え、心を尽くしました。
だからこそアジアの国々が平和に向かっていきした。
これだけ多くの国の独立に貢献し、他国の人達から感謝を寄せられた歴史を持つのは世界のなかでも日本だけです。
1人1人が日本人らしさを取り戻し、信頼や協力によって社会を回すことができれば日本は立ち直っていけるはずです。
ですから、皆様と共に武道の道を深め、日本の心を伝え合っていければ嬉しく思います。
そして、この社会的混乱を共に乗り越えていければと思っております。
このような時代に皆様とつながれる事を心より感謝しております。