現在の日本は隣国の脅威が迫っており、防衛をどうするかが深刻な問題になっています。
国民の愛国心を取り戻せとか、集団的自衛権とか、緊急事態条項とか、色々な事が言われています。
ただ、それを動かし進めようとしている人達の本質を見抜く事の方がもっと大切な事だと思います。
政府関係者達は「日本会議」という会合の場で、
「国を守るためには血を流す覚悟が必要です!愛国心を取り戻せ!(会場は拍手)」、
「人権、人権、人権と馬鹿なんじゃないか、もっと大きなものを守るために命を捨てろと国民に命令できる憲法改正が必要だ」、
「国民にとって嘘か本当かは関係ない、国家権力が全て」、
「戦争とは人類の魂の浄化と向上のための神聖な宗教的行事です。国民の生活を第一にする政治なんて間違っています」、
「そもそも国民に主権があることがおかしい」、
と、こんな事をしきりに叫んでいます。
現政権の人達の態度を見ていても解りますが、彼らはそもそも国民を守る気はありません。
そうした危険な思想の人達が、「子供達を厳しく再教育し、愛国心を教え込んでいく事は正しい教育である。日本を守ろう!」などと言って国民を鼓舞しようとしています。
防衛は急がなければなりませんが、それ以前にこんな人達にそれを任せるのはあまりにも危険ではないでしょうか。
彼らの言う愛国とは、「政府にとって美しい日本像」を刷り込んでいくためのものです。
国家にとって都合の良い愛国心を刷り込ませたところで、後は戦争などの有事を演出して煽れば一定数の洗脳された人達が従ってしまうかもしれません。
そうなると戦争が成り立ってしまいます。
過激な煽りで善悪二元論に反応しやすい人間を養成しておけば、様々なパニックは簡単に起こせます。
コロナ禍のように社会的ブームを起こせば、政府の下に権力が集まり強権化が進みます。
現在も増税が大変な事になっていますが、支配や搾取も更に強まる事でしょう。
これは、あくまで可能性の1つに過ぎず、考えすぎかもしれません。
また、現代人は小学生の頃からテスト、塾、スポーツ、受験といった競争の価値観に晒され過ぎています。
毎日毎日、体で競争し、頭で競争し、テレビやゲームも戦いの価値観に溢れ、興奮し、憧れさえ抱いています。
本来ならば、大人はこうした子供の欲やエゴをある程度は許容しながらも、大事なところで戒め、あるべき姿を示していかなければなりません。
しかしその肝心の大人が、子供と一緒になって競争に熱中しているこの世相はあまりに異常ではないでしょうか。
これでは戦争と平和について真剣に考える心など育まれるわけがありません。
競争は人間の欲やエゴを刺激します。
その面白さのあまり、「負け組」や「落ちこぼれ」と呼ばれる人達を、際限なく生み出すシステムである事を多くの人達が忘れてしまっています。
日本人が最も大切にしていた人を愛する心、慈悲の心を置き去りにしてまで取り組む競争など何の価値があるのでしょうか。
現在は、自身を競争によって形成してしまっている人達が大変多くいます。
子供が挫折して我に返った時に、熱心に競争を推進しているような大人は傷ついた子供達の心を本当に守れるのでしょうか。
多くの人達が、この価値観を普通の事と認識して過ごしていれば、いじめや自殺が増加するのは当たり前だと思うのです。
私達はこのような価値観を良い事であるかのように子供に与えてしまっています。
政府や官僚はこの価値観を強化しようとしています。
今の流れでは、もっと社会は荒れてきます。
それこそ戦争や貧困による格差を止める事など本当に出来なくなってしまいます。
そんな状況下で、私達は子供達をどう守っていけば良いのでしょうか。
元々日本人が大切にしていた価値観について真剣に考えていく必要があるのではないでしょうか。
現在の政府の酷い姿は、私達が変わるしか未来はないという事を示唆していると思います。
私達が変われば可能性を見出せるはずです。
できる事をやっていきます。
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