今年の3月で東日本大震災から12年が経過しました。

東日本大震災の時も大変混乱し、多数の方が亡くなった痛ましい出来事ではありました。

ですが、日本社会を覆う混乱、閉塞感、人々の心の荒廃、競争社会の激化は震災当時よりも深まり続けています。

不自然に繰り返される増税、保険証を廃止しマイナンバーを義務化する動き、ワクチンによる超過死亡の増加、悪化するウクライナ紛争、勢力を拡大し続ける軍需産業、日本の米農家と畜産農家の相次ぐ廃業、30%以下に陥っている日本の食糧自給率、学校で導入されるコオロギ昆虫食、終わりの見えないマスク社会、過去最高に到達した中高生の貧困率と自殺率、世界一を記録する日本のうつ病やガン患者数、尖閣諸島や台湾の緊張状態、緊急事態条項新設に向かう議論の深化、不都合な情報を隠蔽するメディアと権力、など数えればキリがありません。

このどれもが今も解決されないばかりか、問題は増えていく一方という状況です。

あの甚大な被害を出した震災当時とすら比較にならないほど遥かに酷い社会になっている事に改めて危機感を感じます。

コロナ禍以降、特に異常さが露骨に感じられますので、日本はどうしてこんなにおかしくなっているのかと思われる方も多いのではないでしょうか。

ですが、本当の原因はコロナそのものではなく、それ以前の戦後の占領政策からずっと日本人の精神性や文化は捻じ曲げられてきました。

私達の知らないところで腐敗は横行し、このような社会になってしまう土台は作られ続けていたのです。

3月は東日本大震災(311)が記憶に新しいところですが、78年前には東京大空襲(310)がありました。

この空襲によって東京全体が焼け野原となり、12万人を超える人々が亡くなりました。

戦争というものはあくまで軍隊同士の戦いであり、民間人を巻き込む事は一切あってはならないはずです。

ましてや、この空襲は意図的に無差別爆撃を仕掛けているので「戦争犯罪」にあたります。

実際に、戦後の東京裁判では裁判官の一人であるラダ・ビノード・パール判事が、

「西洋諸国がアジア全体に行った残酷極まりない植民地支配こそが第2次世界大戦の真の原因である。

日本は世界でたった一人で、その愚かな行為を正そうとしていたのだ。

それなのにアメリカやイギリスは結託してABC包囲網で日本を追い詰め、戦争をせざるおえないようにしていった事は明らかである。したがって日本が戦争に及んだことを罪に問うのは極めて不当である。

ましてや罪のない民間人を幾度にも及ぶ空襲で無差別に殺害したことは重大な戦争犯罪である。

日本を裁く前にあなた達戦勝国が先に裁かれるべきである」、と世界に向けて訴えてくれているほどです。

現在もインド政府は「我々インドはこれからもパール判事の言葉こそが正当であると公式に日本に表明する」と言ってくれています。

このように東京大空襲は「戦争犯罪」である事が明確でしたし、当時のアメリカ軍関係者の中でも空襲には反対意見が多数あったそうです。

なかには民間人爆撃に最後まで徹底的に反対し更迭された人もいたほどでした。

しかし、それにもかかわらず空襲は強行されました。

作戦の指揮をとったのはカーチス・ルメイという人物です。

ルメイは政府と非常に距離が近い軍人であり、反日の政治家達とも懇意でした。

なので、いかに軍が反対しようとも作戦を強行する事ができたのです。

そして戦後も功績が認められ空軍の最高位である大将にまで昇進しています。

更に驚くべき事に、戦後の日本政府はこのルメイに勲一等旭日大綬章を送っているのです。

勲一等旭日大綬章は日本のために力を尽くした人物に最大限の感謝を表すための章です。

それが空襲を強行した「戦争犯罪者」に送られたのです。

理由は航空自衛隊の創設に協力してくれた功績を讃えるというものでした。

当時は実際の被害者やご遺族の方達も存命でしたから、「これほど酷い裏切り行為はない」として多くの人達が反対の声をあげましたが、その声は完全に無視されました。

それどころかルメイは航空自衛隊にも強い影響力を持ち続けるのです。

本当に信じがたい話しだと思います。

当時、この賞を贈る事を推し進めた人物達の一族が、現在もそのまま日本の中枢機関で権力を握り続けています。

彼らは戦後に日本の中枢機関に入り込み、アメリカやイギリスの依頼(実際は命令)を忠実に実行する事で自分達の利権や権力を維持してきました。

今でいえばワクチン被害者や遺族の声は完全に無視され、危険と解っていながら接種を強要したファイザー社やモデルナ社はなぜか日本で強い影響力を持ち続けていることと重なります。

そして、日本政府はモデルナ社の大規模工場を日本に建設するため全面的に協力するという事も表明しているうえに、

野球で国民が浮足立っていた裏で緊急事態条項(内閣の独裁体制の実現)の審議までも急ピッチで進めているのです。

こうして昔から似たような事がずっと繰り返されてきているのです。

私達はもっと本当の事実に目を向けなければいけません。

東日本大震災が起こった時も東北の惨状を見て、官邸では「この騒動の隙にアメリカとTPP交渉が締結できるな」と喜んでいたというのも有名な話です。

TPPは日本の農業を破壊してしまう条約でしたので多くの人達が反対していましたが、震災でそれどころではなくなり、反対の声は掻き消されたのでスムーズに締結ができるという意味なのでしょう。

当時、現場を見ていた農水省の職員がこの事を証言しています。

世界の流れを決めているダボス会議が支配・管理社会に移行させると表明していますが、アメリカやイギリスはその筆頭ですから、日本の政府が彼らに合わせて国民無視の政策を急速に進めるのは当然の事なのです。

ここから見えてくるのは、日本人の精神性や文化を破壊してでも、自分達の権力と利益を優先する事を彼らは意図的にやっているという事です。

このままでは、今後も混迷が深まる事は確実です。

多くの人達は長年このような実態に目を向けず受け入れ続けてきてしまいました。

しかし、これ以上そんな事をやっていたら自分達も子供達の未来もありません。

支配・管理・搾取が横行する社会になります。そこには自由も幸せもありません。

日本の中枢機関や権力は私達の幸せの為に動く事はありません。

ですから、私達の方から本当の日本人の力である調和力と本質を見抜く心を取り戻し、競争から調和に転換していかなければいけません。お互いの信頼と協力を深めるしかありません。

手遅れになる前に1人でも多くの人達が今までの競争社会の実態に目を向けて、本当の日本人の心・生き方に目を向けていただければと思います。

 

過去に世界が混乱した時も日本人は人としてのあるべき姿を見失う事なく、その姿勢を示してきました。

競争や分断を良しとせず、調和・共存を体現できる力を日本人は持っています。

私達日本人が世界から信頼され、多くの人達に与えてきた影響というのはSDGsなどとは全く違い、本物の真心に基づくものでした。

前回トルコ地震の話題の際にもお伝えしましたが、親日国のひとつにアゼルバイジャンがあります。

この国も大変な親日国ですが、なぜ日本がこのような酷い状況になっていても今もなお尊敬してくれているのでしょうか。

かつてのアゼルバイジャンは1991年の旧ソ連崩壊の混乱に巻き込まれていました。

ソ連崩壊によってお互いの主張が激しくなった周辺国はあちこちで戦争を行っていました。

その数々の戦争の中で一番悲惨だったのがナゴルノカラバフ戦争と呼ばれる戦いでした。

アゼルバイジャンはこの戦いに身を投じる事になってしまうのです。

この戦いは悲惨極まるものとなり、その結果アゼルバイジャンは世界で断トツの貧困国になりました。

そんな状況からアゼルバイジャンを救ったのが、初代大統領ヘイダル・アリエフ氏です。

彼は大統領就任後すぐにアゼルバイジャンから周辺国1300キロを繋ぐBTCパイプラインというエネルギー搬送インフラを作り、カスピ海の天然ガスと石油を地中海まで運び世界全体に輸出する事のできる体制を整えました。

このBTCパイプラインの完成によって、石油とガスの供給に関しては、ロシアやアメリカといった大国の支配からアゼルバイジャンとその周辺国を巻き込んで脱却させることに成功したのです。

そして、大国のエネルギー依存から抜け出すだけでなく、逆に他国からの資源メジャーから投資されるように交渉を重ねていきます。

その結果として日本の伊藤忠とINPEX、イギリスのBP、アメリカのエクソンモービル、フランスのトタルといった世界の資源メジャー企業の信頼を得る事に成功し、アゼルバイジャンは巨額の投資を集めていくのです。

この時、ヘイダル・アリエフ氏が一番最初に投資の依頼をしたのが日本であり、アゼルバイジャンはいつも日本との取引きを優先してくれています。

アゼルバイジャンは、産業の中心である石油とガスの供給体制を確立させたことで、雇用も充実し、多くの企業も立ち上がり、経済状況が一気に回復していきます。

2004年までには国民の80%が最貧困層と呼ばれていた状態から3%にまで引き下げることができました。

こうしてヘイダル・アリエフ氏は、苦しく貧しい泥沼の経済状況であったアゼルバイジャンを立て直した功績から、建国の父と呼ばれ尊敬を集めました。

そのヘイダル・アリエフ氏はとても日本を愛してくれていました。

アゼルバイジャンで一番尊敬と信頼を集めている人物が手本とし尊敬しているのが日本なので、国民も日本を好きになっていきました。

彼は1998年に日本を訪れていますが、その後にアゼルバイジャン国民に向かってこのような事を言ってくれています。

「日本は人種差別が蔓延していた時代から世界で唯一人種差別撤廃を訴え、植民地支配を解放し我々を勇気づけてくれた。

欧州・欧米諸国の傲慢な振る舞いに敢然と立ち向かい、我々のように虐げられていた国々のために懸命に力を尽くしてくれた。

その後、日本は世界で初めて核爆弾を落とされて連合国に敗戦国にさせられた。

だが、一面焼け野原にされ世界最貧国にされても、それでもくじける事なく世界2位の経済大国にまで復活を成し遂げた。

そして、それに驕る事なく、戦前と同じように中東諸国、アジア各国、アフリカ諸国の経済を助けてくれている。

我々が到底及ばないような数々の技術も生み出し、それを惜しみなく我々中東諸国にも提供してくれる。

こんな素晴らしい振る舞いができる国はどこを見渡しても日本だけである。

いつの時代も日本は世界の平和のために力を尽くそうとしてくれる。

このような素晴らしい国をアゼルバイジャンはぜひとも手本としていこう。日本人みたいになろう」と。

アゼルバイジャンの国民もこの演説に拍手を送り賛同していきました

更に、アゼルバイジャンのナヒチェバンという地区には、国の歴史とヘイダル・アリエフ氏の私物や資料などが展示されているヘイダル・アリエフ記念館があります。

その記念館は基本的にはアゼルバイジャンとヘイダル・アリエフ氏の記念館なので他国の資料は一切展示されていません。

しかし、日本関連の資料だけは展示したいという国民の意志で他国で唯一の日本コーナーがあります。

そこには、「私達アゼルバイジャンはこれからも日本との友好関係を重んじていく」、

「中東の混乱は日本人の精神性を学べば解決する」、「日本を信頼しよう。日本を尊敬しよう」等々、

日本愛に満ちたメッセージが膨大な量で展示されているのです。凄い事ではないでしょうか。

私達は日本人らしく生きなければという気持ちにさせられないでしょうか。

こういう事実を知ると、日本人である事を誇りに感じると思うのです。

日本人の武士道精神・生き方・文化はそれほどに素晴らしい影響を与えてきました。

こういった事を知ると、今のグレートリセットやSDGsのようなものに迎合するなど日本人として一番やってはいけない事だと思えるのではないでしょうか。

政府や権力がどうであろうと、私達11人が日本人らしく生きる事が大切だと思うのです。

日本人は本物の心を示す力があります。権力や利権などに惑わされない生き方ができるはずです。

私達はいつまでも政府や権力の命令が絶対だとか、競争社会のなかで勝つことを目標にするといった悪しき価値観に従うのではなく、

アゼルバイジャンのような国の人達の思いに恥じない生き方を選ぶべきだと思うのです。

今の日本では、「日本人の力は調和であり共存であり真心であり愛の深さ」などと言おうものなら右翼や頭のおかしな人として扱われがちです。

ですが、こうした話しや海外の人達の声を聞くとそれは本当である事が解ります。

この事に11人が目を向け、本来の力である調和力を発揮し、信頼や協力によって社会を回すことができれば日本は立ち直っていけるはずです。

それを望んでくれる人達が多くいる事を忘れてはいけないと思います。

皆様と共に武道の道を深め、日本の心を伝え合っていくことにより、日本の未来がより良い方向に向かうと信じております。

このような時代に皆様とつながれる事を心より感謝しております。